232 :名無しさん@おーぷん 2016/07/12(火) 23:00:13 ID:nrU
10年くらい前の出来事。俺の幼馴染Aは昔から頭が良かった。
中学は俺もまだ勉強が出来たのでAと一緒に県トップの高校に進学したんだが
そこで俺は成績がワースト5に入るような劣等生、Aは学年トップの優等生でいつも俺はAに勉強を教えて貰う事で何とか赤点を回避している3年間だった
大学でAは旧帝大に進学した。そこでも成績は良かったようで、成績優秀者といて毎年張り出されてたようなレベル。
そんなAが大学3年生になって突然航空自衛隊に入ってパイロットになりたいと言い出した。Aの両親も研究室の先生たちも皆驚いて止めたんだけどAは聞かなかった。
俺も聞いたときはそこまで入りたいならなんで、高卒で航空学生になるとか防大行かなかったんだろうと思ったんだけど
Aは「人と変わったことがしたい」と言っていた。
そこからAは猛勉強して、筆記面接適忄生試験と全部通り無事幹部のパイロット候補生?として自衛隊に入った。
Aはそこで学校に入るために地元を離れたので、連絡が疎遠になった。

そこから数年後俺も就職してAと近況報告をする機会があったので話していたら
Aはパイロットになる課程の途中でリタイアしていた。それもクビとかそういうのではなく、Aから自主的に申し出たらしい。
その理由は「勉強についていけなかった」だった。俺は本気でビックリした。
いくら勉強しても勉強しても、そもそもその過程に集まってる奴らは勉強出来て当たり前の奴らだからその水準に合わせて怒涛に難しい勉強の課題が出されるらしい。
それで普段は訓練と授業を受けて、夜の寝るときまで必タヒに勉強をして、Aも課程の前半までは何とかついていけたんだけど
後半からはどんなに頑張っても完全に置いて行かれてしまって、劣等生になってしまったらしい。
当然のAの周りもみんな必タヒに勉強して食らい付いて行ってて、そこからAは零れ落ちてしまった
そしてA程に勉強しなくても軽々と優秀な成績を取る「天才」たちを見てしまって
「俺には無理な世界だった」とAはリタイア。
自分が劣等生になってしまったということ、上には上が居るということ
それにショックを受ける自分に辛かったことと、周りが凄い本気で「人と変わったことがしたい」程度の動機じゃ食らい付いていく土台にならなかったんだと。
パイロット候補生も止めても幹部候補生として自衛隊に残ることは出来たらしいけど、Aは自衛隊を止めて今は普通にメーカーで働いてる。
なんか上の世界を見てしまって本当に衝撃を受けた。