19 :名無しさん@おーぷん 2017/10/06(金) 21:29:11 ID:ijp
一ヶ月半ほど入院してたんだけど、個室だったし暇で暇で困ってたら義姉が見舞いに来てくれるっていうから
お金払うから小説を5,6冊買ってきてほしいってお願いした。
義姉はすごく本を読む人だからチョイスは任せた。
漫画は読まない、雑誌はすぐ読み終わるので暇つぶしにならないから小説がいい、
お義姉さんが面白かったと思うような読みやすいのがあればそれで、ってそんな感じで注文した。
そしたら高橋克彦のドールズとか辻村深月のツナグとか福田和代のタワーリングとか色々買ってきてくれて
どれもすごく読みやすくて面白くて一気に読み終えてしまった。
で、一週間ぐらい経って「この間のどうだったー?」ってまた見舞いにきてくれた。
「それですごく面白くて全部読み終えてしまった。もしまた来てくれるならその時またお願いしていい?」って
図々しいお願いをしたら「だったらうちの本棚から持ってきてあげるよ」って言ってくれて
翌々日にすぐ持ってきてくれたんだ。10冊ぐらい。
その中に薄くて表紙が熊のリアルな絵の羆嵐って文庫があって、他のとなんか毛並みが違うなーと思いながら読んだら
現実にあった事件がベースになってて怖くて夜眠れなかった上に、夢にまで見てガクブル。
外の本はどれもこれも面白かったのに、あれだけは本当に怖かった。
と言うことを後日義姉に言ったら「だべ?」とニヤリとされた。
あの謎の微笑みはなんだったんだろう。
でも義姉のおかげで久しぶりに一杯本を読めた。