485 :名無しさん@おーぷん
寿司を手で食べるか箸で食べるかの話を見て過去の嫌な思い出がよみがえった。

私は東京の下町出身。父は地元で母は東北出身。
近所の幼馴染の家が寿司屋で、私が子供の頃は近所に回転寿司も配達寿司もなく、
寿司を食べようと思ったらそこのお店一択。
カウンターの江戸前寿司の店で手で食べていた。
箸は出されるけど小鉢に使うだけで、親も周りの大人もそれで食べていたのでそれが普通だと思っていた。

小学生の頃、1人で遠くに出掛けたい願望に駆られて親に頼んだところ、
母方の伯父夫婦が大阪にいるので話をつけてもらって1泊で出掛けることになった。
新幹線のホームまで送迎してもらって、少し観光したあとに行きつけの寿司屋に連れて行ってもらった。
当然のように手で食べる私を見てカウンター越しの板前に「お嬢ちゃん、箸使わんの?」と言われ、
「東京の子だから」という伯父の説明に「はー、さすが東京の人だねぇ」と大袈裟に驚かれた。
そのあともことあるごとに「江戸っ子は違うなぁ」「東京の人は子供まで粋だねぇ」と言われ続け、
子供心に居た堪れなくなって箸で食べようとしたら「無理に箸使わなくてもいいんだよ江戸っ子は」と笑われた。
再現難しいので標準語で書いたけど実際はコテコテの関西弁。
子供心に、こんなの悪意以外にどう受け止めろというんだ?とすっかり食欲もなくなり、食事は断ってお茶だけ飲んでた。
伯父は笑っているだけで私そっちのけで板前とおしゃべり。
伯父の家に着いたところで落ち込んでいるところを伯母に悟られて問われたけど、
寿司屋のおっちゃんムカついたとも言えずにいると、伯父が寿司屋での一件を伯母に話した。
そして「そうやってイジるのが大阪だからw東京の人は心が狭いw」と笑われて
伯父にも伯母にも嫌悪感しか抱けなくなった(伯母は関西人)。

それがきっかけで大学進学して各地方の人たちと接するようになるまでは大阪出身と聞くだけで毛嫌いしていた。
さすがに今では「一言に大阪出身と言ってもいろんな人がいる」とわかってはいるけど、
元々そんなに好きじゃなかったこともあり、寿司はいまだに食べようと思わない。