527 :名無しさん@HOME 2013/11/04(月) 22:54:25 0
10年ほど前の話だが流れを読まずに投下。
セリフ等に一部フェイクあり暴力表現ありなので注意。




前提としてA県K村のような特殊な地域の話として読んで頂ければと思います。


胎動を初めて感じた頃、お腹にいる子が障害持ちであることがわかった。親としてこの子を支える自信もなく夫婦で話しあった結果中絶することにした。

トメにはまだ妊娠すら黙っていたが、ショックで放心状態の夫がつい電話で口を滑らせ、私が今妊娠中であること、お腹の子はダウン症で週明けにおろしにいくことを話してしまった。
そこでトメ発狂。

当日の朝、病院行こうと玄関に出るとバットを持ったトメがこちらを睨みながら近づいてきた。
驚いてあわてて家の中へ戻ろうとしたものの腰を抜かしてしまい、お腹に向かってバットをフルスイングされクリーンヒット。痛みで情けないうめき声をあげているとトメが満足したのかそれ以上は殴らなかった。
ただお腹の子はもう間もなく処置をするまでもなく天国にいくのだと直感した。

「あなたは悲劇の母親でいなさい」
「ご近所には子供は姑に杀殳されたと言いなさい」
「ダウン症で中絶としたとしてもこの村では中絶したという事実しか広まらないから」
「あなたもこの先中絶した自分を責めるより姑を恨んだ方が罪悪感を感じず幸せでしょう」

私の中でな何かがきれた。立ち上がってトメからバットを奪うとトメの口へ向かってフルスイングした。唇は切れ(つぶれ?)、鼻血と一緒に下顎が血で真っ赤になった。トメはふごふご言っていた。

「トメさん、顔、多分何針か縫うと思いますが、麻酔は拒否して下さいね。それか病院行くのやめて下さい。つか行くな」

トメは私の言いたいことを理解して泣き出し、本当に病院に行かなかった。
今も顔がひどいことになっていて近所の子供からは化け物ババアと言われ時折家に石を投げられている。