71 :名無しさん@おーぷん
お化け話で思い出したんだが、中1の時に実に恐ろしい思いをした。
学校行事の秋のキャンプで、女子五人の班でテント張って寝ようとしてたんだが、どこからか時計のアラーム音がした。
ありゃりゃ、これから就寝というところで間の悪い…と思って探したんだが、荷物か寝袋の下にあるらしく、なかなか見つけられない。
困ったなーと探し続けるんだが、他の四人の様子がおかしいことに気づいた。
青ざめて隅っこで身を寄せあっちゃってひそひそ話している。うろ覚えだが
「いったい何の音?」「どこから聞こえるの?」「怖い、普通のことじゃない」
っていう風な会話だった。
いや誰かの時計のアラームだろと。つっこむ前に班の中でも一番癇の強い子が
「みんな気づいた?音が大きくなったり小さくなったりする…近づいたり離れたりしてるってことだよ、テントの向こうで、何かが!」
っていう風なことを言ったからもう、パニック。
確かに音は強弱ついてたけど、狭いテントで5人がゴソゴソしてりゃあ、時計の位置が変わるって。音も変わるよ、そりゃあ。
しかし四人がワーキャー泣くのでそんな説明もできなかった。私は時計の音よりこの状況が怖くてひたすら時計を探した。
何とか寝袋の下から見つけ出して「あったよ、誰の!?」と掲げるまでの時間は5分くらいだったがもう、えらい長く感じた。
持ち主の子がおずおず受け取ってアラーム止めて、シラケた感じになって寝たけど、ほんとにあの5分は恐ろしかった。
恐怖の感染というのか集団ヒステリーというのか、狭い空間で多人数と話が通じないという状況、できれば二度と経験したくない。